螺旋工房 > 作品一覧 >  のっとり 中華レストラン勤務 フェイ・ツーチェン


ガッ!

夏の夜の山道、俺の運転する車は不意に大きな音と衝撃に包まれた。
対向車もなかったし道も山道ではあったけど見通しも悪くはなかった。 が―――




「なおゆき・・・  信じて・・・ ワタシ、ねねよ・・・」

「なおゆきとか呼ばないでくれっていってるだろっ!
 なんで今日さっきそこで知り合ったばかりのあんたが俺のことにこんな詳しいんだよっ!」

病院の待合室、俺は命の恩人ともいえる人に当り散らしていた。
俺の運転していた車は突如起きた落石事故に巻き込まれ大破した。
運転していた俺は軽いムチウチになった程度だったが、
となりに乗っていたガールフレンドの村上ねね(螺々)は死んでしまった。

ついさっき病室で死んだ。 あまりにも呆気なかった。

毎日のように抱き合っていたねねがいなくなったなんてまだ信じられない。

しかし、もっと信じられない状況が目の前に起こっていた。
上から降ってきた石に潰されていた俺の車から俺とねねを助け出し、
適切な処置を施してくれた女が「ねね」になってるのだ・・・

フェイ・ツーチェン、26歳、市内の高級中華料理店勤務。
仕事の帰りだったらしく赤のチャイナ・ドレスの上からジャケットを羽織っている。
くるっとまとめた髪、鮮やかな赤の口紅が白い肌に映えるアジアン・ビューティー

彼女の中に「ねね」がいる。 どうみても「ねね」ではない中国人女性の「中」にだ・・・
普通なら信じない。 だが、状況は普通じゃなかった。

俺はみたのだ。 ねねがフェイの体を「のっとる」瞬間を




「ねねサン! あぁ・・・息が よわくなって・・・ ねねサン!」

チャイナドレスのスリットからのぞく美脚がまぶしいフェイという中国人女性が
懸命にねねを介抱をしてくれている。

俺はもうろうとする意識の中、ずっといわれたままにねねの手を握り名前を呼び続けた。

「ねねっ! ねねーーっ!
 クソ!! どうして・・・ ねねーーーっ!」


フェイがねねに人工呼吸をしている・・・

・・・ねねの手を握っているとイヤでもわかってくる生命の終わっている感覚。
手から力は抜けていき。 体温を感じなくなっていく・・・

「んんっ!!」

ねねの手を強く握りながら自分の無力さに打ちひしがれていると
急に静粛がフェイの声によって切り裂かれた。
みるとなんと俺が握っていなかった方の
 ねねの手がフェイの頭に巻きつき力強くひきよせている。

「なっ! ねねっ!!!」

フェイが必死に抵抗しているがそれでも簡単には離せないほど力がこもってる。
体中の生命エネルギーをすべて振り絞ってるかのように・・・ !?

抵抗していたフェイの体から力が抜けていく・・・
そして一気にねねの体から力が抜けた。

「ねねっ!!! おいっ!
 くそっ!! どうしてっ! なんでこんなことに・・・
 ねねーーーーーっ!!」


もう呼びかけにも反応しなくなった手を握り締め俺はその場にへたり込んだ・・・

「・・・なお・ゆ・・き・・・」

!!

「ねね!」

不意に名前を呼ばれ視線を上にあげると俺をそう呼んでいるのはフェイだった。

「・・・フェイさん?」

「ワタシ・・・・・・ どうなって・・・ ??」




その後、かけつけた救急隊に俺らは運ばれた。
そうして今に至る・・・

「なおゆき・・・ワタシが・・・」

「もういいっていってるだろ! もう聞き飽きたよ!」

「・・・・・・グスン」

状況についていけていない俺はとりあえずしばらくはそっとしていてほしかった。

感覚ではわかってる。 俺は確かにフェイに「ねね」を感じている。
多少、外国人っぽいなまりはあるけどまちがいなく話し方はねねだ。
わかってるけど、そんなことはありえない。 ありえるわけがない。

「・・・クソッ!」

「行かないで!」

待合室を離れようとするとフェイが俺を必死に呼び止めた。

「トイレだよっ!」

ひとまずひとりになって気持ちを落ちつけたかった。
俺は逃げるように足早にトイレへと向かった。

  ねねは死んだんだぞ・・・?
  死んだのは「体」だけだ。 お前も感じてるんだろ?
  信じられない・・・ そんなことありえるわけが・・・
  いま目の前で起こってるんだ。 ありえてるわけだろ?

「ありえてるのか? これは・・・現実なのか?」

洗面台の鏡に映る自分と会話する。 俺の自分を落ち着ける方法だ。

「・・・・・・これは・・・」

「現実よ・・・」

「!! ねね・・・いやフェイ・・・さん」

フェイが俺の後を追って来ていた。

「もぅ 信じてよ、なおゆき! 私が「ねね」
 体は死んじゃったけど私はこういて生きてるの! それが現実なのよ!」


心なしかさっきよりもよりねねの本来の話し口調に近づいている。

「・・・そんなわけが・・・」

「・・・こっち来て!! ・・・ほら来てよ! 来なさいよ!!」

さっきまで泣いてたとは思えないテンションだ。
フェイが俺をトイレの奥へと誘う。

「な、なにを・・・」

「もう、来なさいって! ほらっ!」

強引に手を引かれトイレの奥へと連れて行かれる。

「やめ… んむんっ」

抵抗しようとするとキスで口をふさがれる。
そのまま障害者用の個室トイレに押し込まれる。
フェイは俺を荷物置き場に座らせるとすばやくズボンを脱がせてくる。

「やめろって! ちょっ・・・」

「うふ・・なおゆき強引なのによわいの知ってるんだから・・・」

構造を知らないと外しにくいはずのベルトは一瞬にして外され、
なんだかんだでも興奮を感じていたそれがトランクスから取り出される。

「やっぱりこんなになってる・・・
 私しか知らないなおゆきのツボ・・・責めてあげる」


フェイはそういうと俺のナニを口腔深く咥える。

「うく・・・あっ」

「ジュルルルルル・・・ んふん・・・ クチュ・・・ジュルジュル」

唾をひたひたにしてすごい音を立てながらペニスをほお張った。
同時に肛門にも手をはわせてくる。 俺を責める時の「ねね」だ・・・

「なおゆきのこれ・・・ おいひいよぉ・・・んん・・・くちゅくちゅ」

「うあぁ・・・ やめ・・・」

「ふふ・・・ もっと・・・
 シテほしいんでしょ・・・ チュルル ジュルジュル」


「あぁ・・・ もっとしてほしいよ ねね・・・」

目を閉じれば昨日の夜と同じにしか感じなかった。


「やっと呼んでくれた・・・・・・その名前・・・」

「!?」

気づいたら「いつも」と同じようにねねの名を呼んでいた・・・
目を見開いてみたらフェイ・・・の体の「ねね」の目から涙が溢れ出してた。

「私・・・ こわかったんだよ・・・
 なおゆきが私のこと私ってわかってくれなかったら・・・
 私、生きていても死んでるのと同じだもん・・・
 体はなくなっちゃったけど、私はここにいるんだもん・・・」


そうだ・・・ ねねが一番辛かったんだ。
俺ってやつは自分のことばっかりで・・・

「ねね!! ごめんな! ねねっ!!
 俺がいつまでもお前のこと、お前だってわかっとくから・・・

 どんな体になろうともこの先なにがあっても俺はお前を見失わないぞ!」


俺は思ったことをそのまま口に出し、ねねの体を心を力の限り抱きしめた。

「あぁ・・・ なおゆき・・・ うれしい・・・」


俺たちはこの日から数奇な運命の道へと迷い込むことになった・・・




「えへへ・・・ じゃあさ・・・なおゆき・・・ しよ!」

お互いを確認する抱擁の後、ねねがいつもの調子でおねだりしてきた。

「よーし、するか! トイレでセックスするのって初めてだな、ねね」

「えへへ、男は度胸! 何でもためしてみるのサ☆」

「ふは〜 ま、やってみるか!」

「ねぇ・・・ フェイさんってキレイな人だよねー
 なおゆきはこーゆー体、好き?」

ねねがその場で片足をあげチャイナドレスからのぞく美脚を披露した。

「ん? ・・・そりゃあ こんなにうまそうな体…
 嫌いなわけないだろっ!」

俺はそのまま広めの荷物置き場にねねを押し倒し、体を重ね合わせて体中を触り回した。

「あぁ・・・ この体、感じ方がぜんぜん違うっ あん!」

「へへ、どこが気持ちいいのさ? ねね」

そういいながら首筋を舐め上げた。
ここは前だったらくすぐったいとかいってイヤがってた場所だ。

「ひぁ!! す・・すごい感じるよぅ ああん!」

「やっぱ体ごとに違うんだな。 こりゃいいや」

俺は新しい体になったねねをじっくりと攻略することにした。

「ひゃンンッ!!」

体のわきの下あたりまでを体に沿って下から撫で上げると他の場所より敏感に反応した。
他にも耳たぶ、アナルが感じやすい場所のようだ。

「あぁン・・・ なおゆき、ちょうだい・・・
 なおゆきの・・・ ほしいの・・・」


「あぁ、俺も我慢できない。 すぐにいれてやるよ ねね・・・」

俺は蜜壷を軽く手で触り、そこが十分すぎるほどに濡れているのを確認すると
 一気に反りたったイチモツを突き入れた。
膣道にペニスが沈みきり、恥骨と恥骨が接触する。

「ひあああぁン!!!」

体が反応して出た声とでもいうのだろうか・・・
前の体だったねねでは出さないような質の声。
フェイの体をのっとったねねは、ねねだけどねねではないってことか・・・
・・・なんかすごくおもしれえな・・・

「あぁ、激しくしてほしいよぅ なおゆき!!」

妙なことに感心していると
 それをじらされてると思ったねねが腰を振って催促してきた。
俺はもちろんそれに応じてやる。

「ハァんんん!!! アァ! イィ!!」

俺は激しく肉壷を責め立て、肉の快楽に没頭した。
ねねの口から時折漏れるフェイの面影がなおさら快感を演出した。
26歳の熟成されかけたアジアンビューティーの色香が溜まらなく興奮を誘う。

「もっと激しくシテ!! あぁん! そう! そうョ!!」

「はぁはぁ・・・ ねね、俺もう・・・」

あまりにも新鮮な興奮に俺は一気に達しそうになる。

「いいよ! 中でイッて!! 中で感じたいの!!」

「よし、イクぞ! イクぞ、ねね!」

腰のストロークをラストに向けて一気に加速させる。

「ひぁんんん! アァ!! アァ なおゆきぃぃ!」

「ねねっ ねね!!!」

ドピュドピュドプドプ



入れ物がなんであろうとも、ねねの心はそこにある。
フェイの肉体を通してねねを抱いた。それだけだ。
体を失ってしまったねねを理解してあげられるのは俺だけだ。
これまでも、そしてこれからも俺はねねといっしょにいよう。
こんなことがあって変な話だが、俺は余計ねねのことを好きになった。
体は死んだが、ねねは生きている。 この目で見た奇跡・・・

俺とねねの「のっとり」の話はこうして始まった・・・




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