螺旋工房 > 作品一覧 >  くせ 〜連鎖する催眠〜 記者・如月真奈美

自意識過剰。 を感じさせる女はすべて嫌いだ。
そんなメスどもは徹底的に人生を狂わせてやる。

ワタシの名前は羆 孝明。
西ノ旋病院に勤める、臨床心理士。

少し前まで患者には真摯に対応してきたが、
ある時を境に急に自分のしていることがバカバカしくなり
救いようのないクズ患者には催眠術をつかって常人にはない
「くせ」を植えつけてやることにした。
別にそれは院内だけの話じゃない。

外にいるときだって自意識過剰な男を見下してるようなメスには容赦しない。




「ちょっと! 人の命となんだと思ってるんですか!
 待ちなさいよ! 財前教授!! あなたのやったことは人殺しですよ!」

院内を歩いていると騒がしい一幕にでくわしてしまった。
第一外科の財前教授と端正にスーツを着こなした女性がいい合いをしている。
どうやら最近、世の中を騒がせてる裁判のことで
またやかましいマスコミだか遺族だかがつっかかってきているようだ。

「私は最善の処置をしました。お話しすることはありません」

「そんな言い分で許されると思ってるの!」

取り付くしまの無い財前教授にさらに女が突っかかろうとする。
みたところ正義感に燃える記者といったところか?・・・

「いい加減にしてください…?」

「財前教授、ここはワタシにお任せください・・・」

ワタシはやかましいメスを処理することを買って出た。

「君は・・・」

「神経精神科の羆です。 心配要りません。
 この方のお話はワタシが代わりに聞いておきますよ。
 教授にはあとで報告にあがらさせていただきます」

「ちょっとあんた何いきなりでてきてまとめようとしてるのよ!」

「まぁまぁ・・・ 落ち着いてください・・・
 そんなに感情的になっては建設的な議論ができませんよ・・・・・・

 ワタシも関係者です。
 遺族の方のカウンセリングをさせていただいておりました。
 ですので、遺族の方々の心情は痛いほどわかります・・・
 あなたは・・・記者さんですよね?
 ワタシが内部の者として意見をいわせていただきたいのですが・・・」

ワタシは女を少し教授から遠ざけると小さい声でそういった。
とりあえず食いついてきそうなエサをちらつかせワタシに興味を向けることにした。
もちろんワタシが関係者という話はウソっぱちだ。

「ふむ・・・ じゃあここは君に任せたよ。
 羆くん、くれぐれも『粗相』のないようにな」

「はい。 任せてください・・・
 ささ、記者さん。 向こうでお話をしましょう」

粗相のニュアンスはもちろんわかってる。
『めんどうなことにするな』といっているのだ。
記者の女は腑に落ちないような顔をしながらも
ワタシの匂わせたエサも捨てがたいと思ったらしく納得したみたいだ。

「では・・・ あまり人に聞かれては立場上まずいお話もしたいので
 こちらの部屋でお話しましょう」

ワタシが使われてない会議室まで記者を案内すると記者は黙って入っていった。
かなり警戒されてるのがわかるがそんなことは知ったことではない。

「・・・あなた羆さんといったわよね? とりあえず名刺をいただけませんか?
 わたしはこの事件に関してかなり調べましたけど、
 神経精神科が関わっていただなんて話は一切聞きませんでしたよ?」

女は部屋のいすにサッと腰掛けると、いきなりつっかかってきた。

・・・このメスはすこし目に余るな。
記憶を多少消す程度に留めようと思ったが止めだ。
終わってもらおう・・・

「はい、名刺ですね? ・・・こちらになります…が、よくみてください」

「え?」

女の視線が差し出した名刺に集中する。

「この名刺は特殊なつくりになっているんですよ……
 ほら、ここにうずまきが描いてますが、これは特別なものです。
 よくみてください… よくみていだだけるとわかりますが、
 このうずまき、なぜか回転しているようにみえるんですよ」

「回転…」

女の目は完全にワタシの名刺に印刷された
          催眠用のうずまきのイラストにのまれている。

「そう回転です。 その回転をみているとすごく安心できますよ…
 うずまきの回転に身を任せていたら大丈夫ですよ・・・」





同僚の如月真奈美がおかしくなってしまったのは
西ノ旋大学病院、医療ミス事件の一件からだ。

如月真奈美の行動はそれまでだって結構過激だとか
いわれてきたが共感できるところは必ずあった。

如月真奈美がいまどこにいるか俺は知らない。
彼女の某議員とのセックスシーンの映像がインターネットで世界中で流れ、
彼女はこの会社をクビになった。

小さいながらも真実を追究する報道を売りにしていたうちの会社は大打撃を受けた。

俺だって被害者のひとりだ。

その流出した映像の内容が明るみになるにつれ如月真奈美は孤立していった。
最初は彼女を信じていた後輩も真実を知り彼女を心の底から軽蔑した。
自分から辞めればいいものを、
如月真奈美はクビになるまで会社中のいじめにあいながら自分の主張を続けた。





「この淫乱女! 自分からスキャンダルをつくるだなんてとんだジャーナリストよね!」

「あぁぐ・・・ ど、どうしてみんなわかってくれないの・・・ やめて・・・うぅ」

会社の会議室、真奈美が会議机の上で服をズタボロに破かれ
   下半身の前にはバイブレーター、肛門にはティルドーを刺され責められている。

「まだ、いうの?
 本当にあなたみたいな女を少しでも尊敬していた自分がイヤになるわ!」

「そんな・・・ あぁ!やめて!! うしろの…動かさないでください…あぐぅ」

アナルに深く食い込んでいるティルドーからは大量の粘液が垂れていた。
真奈美と議員とのセックスビデオが社内に広まりすぐにいぢめははじまった。
軽いいやがらせのつもりではじめたいぢめだったが
いまやどんどんエスカレートし、会社をあげた陵辱ショーになっていた。

「アナルでこんなに感じてるなんてさすが真奈美さんね。
 今日はみんなで真奈美さんに送別プレゼントを用意したのよ…」

「送別だなんて… 私はやめるつもりはありません!
 どうしてみんなそんな酷いこというの? 私は真実を知るために…ひん!」


社員の男のひとりがバイブを「だまれ」の掛け声で蹴っ飛ばし真奈美の主張は遮られた。

「ホント頭のおかしな女ね。 このプレゼントも普通に喜びそうでこわいわ…」

「まぁそれはそれで楽しいじゃん」

「とにかくやってみよーぜ! 俺、早くみてーよ!」

「そーね、じゃあ、一個一個つけていきましょうか?」

女社員が紙袋から小さな箱を取り出した。

「い、いったい何を…」

真奈美の不安気なまなざしに社員一同のテンションが上がる。

「じゃじゃーん! ボディピアスでーす!」

女社員が箱を開けると一対の大きな銀のピアスが入っていた。
社員が真奈美の手を押さえると、
女社員が紙袋から注射器を取り出し男のひとりに渡した。

「仲間なのに… どうしてこんなこと… あぁ…やめて…」

「まだ仲間だとかいってんのか?
 あんたなんかと同類にしないでくれよ!」


「ああああッ!!」

男のひとりが怒りに任せて受け取った注射を乳首の真ん中に刺した。
麻酔の液体がみるみる内に乳首に吸い込まれていく。

「ああひぃぃ!」

真奈美の体がピクピク弾けた。

「よし俺もいっちゃお!」

もうひとりの社員も逆の乳首に注射器を突き入れて、一気に注射した。

「あぁ!! あふぅう!!!!」


ブシャアアア!!

媚肉に突っ込まれたバイブを押し戻すいきおいの小便が真奈美から噴き出した。
突き刺された注射器の感覚で達してしまったのだ。

「会議室の机の上でおもらしするなんてとんでもない先輩ね。
 変態の先輩にとてもよく似合うと思うんでピアスいまから取り付けますね…」

女社員がふたり真奈美の乳首にピアスを取り付けにかかった。

「このピアスは一度取り付けたらとれないタイプのヤツなんで一生モノですよ!
 大切につかってくださいね。 変態の真奈美先輩☆」


パチリと音をたてそれぞれの乳首にピアスがセットされた。

「あぁ… ひどい… 私…まちがってないのに……みんな…どうして…」

真奈美がぐったりした中、呪文のようにそうつぶやいた。

「あなたのような性欲バカ女にはお似合いでしょ?」

そんな真奈美に後輩の女社員が冷たくいい放った。

「あぁ… 誰か…正義はどこにいってしまったの?」

「議員とセックスしてスキャンダルつくることの何が正義なんだよ!」

男のひとりがズレまくっている真奈美の論理に苛立ち、
ピアスを引きちぎれんばかりの強さでひっぱった。

「あふあぁ!」

「ははっ 乳首ってこんなに伸びるんだな。
 おっと、ひっぱりすぎたかな? 血が出てるよ」

「誘惑してセックスしてしまうような議員はダメじゃないの?
 それが原因で失脚するのなんて自業自得じゃないの?」


真奈美が目に涙を浮かべながら必死に訴えた。
その場にいる全員からの冷たい視線の理由に彼女が到達することは永遠に無い。


<おわり>  


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